研究最前線 〉
太陽のエネルギー源でもある核融合は、クリーンで燃料の豊富な未来エネルギーだ。これを地上に実現すべく、実験と数値シミュレーションを駆使して、研究に取り組んでいる。
身の回りには驚くほど沢山の小型電子機器があり、我々の生活を支えている。ナノスケールで制御して成長させることで従来にないエネルギー機能材料を創製する研究に取り組んでいる
熱や流体の知識は、現状では必ずしも有効かつ効果的に利用されていない。熱を伴う流体運動の制御と予測を新たな知見から実行し、エネルギーシステムのさらなる発展を目指している。
「がん」に対する放射線治療は、副作用も少なく有効な方法の一つである。放射線治療の信頼性を向上すべく、新規な放射線測定手法の開発に取り組んでいる。
地球温暖化や粒子状物質の放出など、エネルギー利用に伴い、地球環境は変化している。その診断と予測のため、新たな測定装置の開発や大規模シミュレーションに取り組んでいる。
理論では8000種以上存在する原子核だが、約3000種しか見つかっていない。大型加速器などを利用して極限領域の原子核を創り出し、放射線測定を通して未知なる世界を探索している。
世界最高水準の安全性と効率的な運用のため、マルチスケール空間で展開される複雑な物理現象を予測すべく、究極のマルチスケール・マルチフィジックスシミュレーションに挑んでいる。
持続発展可能な社会構築のためには効率的なエネルギー変換が欠かせない。分子ナノテクノロジーを駆使して、低環境負荷のエネルギー変換素子の開発に取り組んでいる。