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OB・OGの声

平成24年度卒

名前: 辻田 浩介 さん

所属: 株式会社原子力エンジニアリング

卒業年度:平成24年

現在の業務内容
炉心解析コードの開発や、原子力の初学者を対象とした教育用炉心シミュレータ、プラントシミュレータの開発に従事しています。
仕事のやりがい
これまで大学で勉強してきた内容や自身の得意分野の知識を、現在の担当業務に直接活かすことができている点にやりがいを感じています。
資格、技能等
第1種放射線取扱主任者
大学の講義の面白さ、重要性について
学生実験(RI実験):放射線取扱主任者の資格試験に頻出する内容(測定装置や除染方法等)の具体例を直に見ることができ、資格試験の勉強時にイメージが湧きやすかった。
原子炉物理学:現在の仕事(計算コード開発)で直接役に立った。
特に面白かった講義
原子炉物理学:核分裂の基礎から数値計算による予測まで、学生の興味を引くような身近な具体例が豊富に紹介され、非常に分かりやすかった。
後輩へのメッセージ
各講義の中で養った論理的思考能力等は将来きっと役に立つと思います。貴重な大学生活の中で多くを学び、今後それらを社会で遺憾無く発揮されること期待しています。

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平成23年度卒

名前: 小関 良佑 さん

所属: 原子燃料工業(株) 燃料技術部
PWR燃料技術グループ

卒業年度:平成23年

現在の業務内容
PWRプラントに納められている燃料集合体の耐震評価に関わる業務を主に実施しています。具体的には、燃料集合体の機械特性取得、耐震解析、評価、顧客(電力会社)への説明及び許認可助勢等です。
仕事のやりがい
自社燃料の耐震性について、メーカーとして安全性を説明していかなければなりません。原子力発電所の再稼働に直結する業務であるため、使命感や責任感を非常に感じ、またやりがいも感じております。
資格、技能等
以下の資格試験に合格
・第一種放射線取扱主任者試験
・技術士第一次試験(機械)
大学の講義の面白さ、重要性について
「燃料集合体」の技術開発を進める上で必要・重要な講義は多岐にわたります。炉物理、放射線に関わる講義(計測など)、材料に関わる講義(力学、物性)、構造力学及び流体力学などがあげられます。講義で習得した内容を、技術開発の場で応用できるので、非常に面白みを感じております。
特に面白かった講義
材料に関わる講義は業務でも使用することが多いので「そういえばあんなことやっていたな」と思い出す機会が多いです。
後輩へのメッセージ
社会に出ると、特に理系であれば今まで習熟してきた知見を応用して貢献していくことが多いと思います。意外なモノが使えたりするので、今のうちに貪欲に学んでいただければと思います。

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平成22年度卒

名前: 非公開

所属: 東京電力株式会

卒業年度:平成22年

現在の業務内容
原子力発電所の運転員として発電所の運転、管理。
仕事のやりがい
新たな知識を身に付けることができる。
資格、技能等
大学の講義の面白さ、重要性について
数学は重要です。周波数解析等の理解の基礎となります。
特に面白かった講義
後輩へのメッセージ

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平成21年度卒

名前: 田子多 明男 さん

所属: 日立GEニュークリアエナジー

卒業年度:平成21年

現在の業務内容
高速増殖炉もんじゅのシステム設計
仕事のやりがい
開発炉の運転経験を含めて、新しいものに挑戦できることがやりがいです。
資格、技能等
技術士の取得には、基礎科目、専門科目が必要です(取得はまだです)。
大学の講義の面白さ、重要性について
修論作成での文章を書くこと、論理的に構成することが、相手に説明する上で役立ちました。
特に面白かった講義
実験関連の講義
実験値が理論値と一致することはほとんどないということ。高校時代、物理は理想的な状態での理論値しか計算しないため、誤差を考えることはほとんどしません。誤差について検討させる講義での経験は、仕事上で誤差(精度、バラつき)を考慮した設計とすることの重要性に繋がると思います。実際のモノ作りにおいても、不良品発生を防ぐ手法検討に活かすことが出来ました。
後輩へのメッセージ
視点を変えて講義を受けてほしいと思います。先生の説明が「どうして分かりやすいか?」または「どうして分からないか?」ということを考えてほしいと思います。この経験は相手に説明するときに、「伝えるべきことは何か?」、「バックグラウンドとして伝えておくべきことは何か?」を整理することに役立つと思います。

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平成11年度卒

名前: 非公開

所属: 原子力関連メーカー勤務

卒業年度:平成11年

現在の業務内容
放射線モニタリングシステムの開発・設計
製品開発、技術開発から、規格標準化まで
仕事のやりがい
自分の開発した製品が実際に使用されていくこと
顧客や関連会社との議論や、工業標準化活動を通じて国内外の専門家と議論ができ、刺激を受けること
資格、技能等
大学在学中第一種放射線取扱主任者資格を取得。現在事業所の主任者に選任されている。大学の講義・実習で身に着けた放射線計測、特に計数の統計的取扱、原子炉物理は実務でも役立っているが、技術士(原子力・放射線分野)資格取得の際に大きく役立った。
大学の講義の面白さ、重要性について
炉物理で、拡散方程式から臨界を理解することが、社会に出てから原子炉システムの理解に役立つ。臨界とは何かという感覚を持っていることは原子力に携わる人間として必要なスキルであり、それを若いうちに理解できるのは大きなメリットだと思う。
特に面白かった講義
京大炉での原子炉実習。金の放射化により手計算で中性子fluxを求めることを通して原子炉及び計測データの処理に対する理解が深まった。また、同じ班になった他大学の学生が同じ会社に入っていて、後に一緒に仕事をすることになるなどの出会いもあった。
後輩へのメッセージ
原子力分野は必ずしも量子エネルギー工学を学んでいなくても進むことはできますが、やはり原子力を意識して構築された知識体系を社会に出る時に持っている人と、そうでない人とでは仕事に対する最初の取り組み方が違ってきます。また、入社して歳を重ねてからも、思わぬところで、大学時代の知識や人脈が活用できる場面に出くわしたりします。今、学んでいることは一生物の知識になると思って、楽しんで知識を吸収してください。

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