学科・専攻の概要
小さな研究グループから、
地球規模の成果を。
いきなりスケールの大きな話をしますが、人類社会が
この先も持続的に発展していくには、エネルギーに
関する諸問題の解決が不可欠です。
名古屋大学工学部エネルギー理工学科は、
新時代のエネルギー創出から応用まで、
また原子レベルから地球環境まで、
幅広い分野の個性的な研究ができる、
中部圏で唯一といえる学科。
世の中を大きく変える学びと研究が、
この学科にはあります。
6 年一貫のカリキュラム
興味ある分野の研究者・技術者へ。
着実に導く 6 年間の学び。
- 1 ~ 3 年次
- 2 ~ 4 年
- 大学院
全学共通科目1~2年次
最先端の研究に必要な基礎を固める
専門基礎科目 1~3年次
より高い専門性と総合力を身につける
専門科目 2 ~ 4 年次
興味のある分野の学びと研究を深める
卒業論文
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エネルギー理工学専攻
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総合エネルギー工学専攻
学びと研究の領域
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エネルギー材料
太陽電池(光→電気)をはじめ、熱電材料(熱→電気)、イオン伝導体(化学⇄電気)、圧電材料(力学⇄電気)など、私たちの身の回りには、エネルギーの形態を変換する機能を持った材料が活躍しています。エネルギーを高効率に創る・貯める・無駄なく使う(省エネ)ための新たな機能材料を、無機物、有機物、生体由来物質などさまざまな物質から創製することに挑んでいます。
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エネルギー
量子線応用“エネルギー量子線” とは、よく制御された光子・電子・陽子・中性子などのこと。日常生活ではほとんど意識しませんが、実は私たちの生活に大いに役立っています。量子線を利用した医療診断装置やガン治療装置の開発研究、量子線の工業利用に関する応用研究など、期待の最先端技術の研究に携わってみませんか?
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エネルギー
システムエネルギーの創出や利用を実社会で行う際に必要とされるのが、“システム” としての観点です。この分野で学習・研究するのは、エネルギーを効率よく発生・輸送・貯蔵するための革新的なシステムや、エネルギーの使用に伴って発生する廃棄物の安全な処分技術など。明日の社会を支える、重要な基盤となる技術です。
興味に応じた履修モデル
有機エネルギー材料を研究
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- エネルギー材料学
- 材料力学
- 量子ビーム分析科学
- 材料物理化学第1・2・3
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- 量子線理工学
- 放射線計測学
- 放射線安全工学
- プラズマ理工学
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- エネルギーシステム工学
- エネルギー資源リサイクル工学
放射線治療の方法を研究
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- 放射線計測学
- 放射線生物学
- 量子線理工学
- 放射線安全工学
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- プラズマ理工学
- 材料力学
- エネルギー材料学
- 材料物理化学第1・2
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- システム制御工学
- エネルギーシステム工学
- 原子炉実習
持続可能なエネルギー・環境問題に取り組む
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- 核融合エネルギー基礎工学
- プラズマ理工学
- 量子線理工学
- 放射線計測学
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- 放射線安全工学
- 材料力学
- エネルギー材料学
- 材料物理化学第 1・2
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- システム制御工学
- エネルギーシステム工学
- 原子炉物理学
大学院での研究の領域
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エネルギー理工学専攻
エネルギー材料工学講座
エネルギー・環境問題の解決に資する
新材料の創製エネルギー量子工学講座
核エネルギーの源となる放射性同位元素の
高精度測定と特性解明エネルギー流体工学講座
エネルギー科学を発展させるための
熱・流体力学の活用 -
総合エネルギー工学専攻
核融合工学講座
地上の太陽=核融合エネルギーを実現する
ためのプラズマ閉じ込め・核融合システムエネルギーシステム講座
放射性廃棄物の資源循環の
系統設計と安全設計
放射線の医療分野等への応用エネルギー安全工学講座
エネルギーの生産・使用と環境との関係
原子炉物理における高度な安全性の追求
3 つのポイント
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ポイント01 21 世紀のエネルギー・環境問題の解決や
エネルギー利用を革新する新しい科学技術が
生まれる場所です。生活の利便性が向上し、人の活動が世界規模になるのに伴い、エネルギー消費量は増加の一途をたどっています。エネルギー理工学科は、社会の最重要課題ともいえるエネルギー問題に直結する、エネルギーの発生・変換・貯蔵・応用に関して幅広く学び、世界最高水準の研究を実施できる学科。国内でも数少ない、特徴ある学びがここにあります。
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ポイント02 エネルギー分野に関連する学術界・産業界での
リーダーシップを発揮できる
国際的な人材育成をめざしています。本学科が育成するのは、新エネルギーの研究から原子力の安全利用まで、実社会の多様な分野で活躍するための専門知識と高い能力を持った人材。講義に加えて演習を多用したカリキュラムと、種々の学外研究施設を用いた実習や海外研修などを通じて、そのための力を身につけることができます。
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ポイント03 少人数学科の特徴を生かした
きめ細やかな教育スタイル。エネルギー理工学科の募集人数は、ほぼ高校の1クラス分。
それに対して教員の数は約30名です。大学の学びには、高校とは異なる講義スタイル、学習内容のレベルの高さ、最先端研究など、さまざまな戸惑いがつきものですが、どんな場合も教員がていねいにサポートします。また、講義・実験・演習についても、一人ひとりの“顔が見える”環境で実施します。